パッション

パッション [DVD]

パッション [DVD]

メル・ギブソンが構想12年、私財を製作費に充て、イエス・キリストの最後の12時間を、できる限り史実に従って描いたという渾身の一作。神を冒涜しているという罪で捕らえられたイエスが、ローマ帝国の総督ピラトのもとに連行される。ピラトは民衆の声に押され、イエスを十字架に掛けると判決を下す。イエスは拷問を受けた末に、十字架を背負ってゴルゴダの丘へと歩いていく。

話題になっているという噂と、ポスターを店頭で見て、レンタルしてみました。
うん、あまりにも軽い気持ちで見てしまって、かなり重い気分になりましたよ。( 'Д`)

英語タイトルを日本語にすると「キリストの受難」という訳になりますが、
そのタイトルの通り、キリストの最後の瞬間を描いております。うん、凄惨……凄惨……凄惨の連続ですよ。
結構頑張って見ていたのですが、終盤ではかなり目を背けてしまいました。
どうなったかは、何となくでも事前に知っていましたけど、こんなにひどいとは。
根拠の無い事実によって、一人の人間が迫害される……人間の醜さを見た気がします。
これを人間の群集心理と言うらしいですな。怖い、怖い。
十字架で磔にされたあとに復活するシーンには、ちょっと「おー!!!!」と思いました。
あとは…………見るのにかなり覚悟を要しました。( 'Д`)

当時の環境・服装・言葉などを忠実に再現しているのは、よく出来ていたなあ。
当時のアラム語ユダヤ語でセリフを話してるのには、かなり驚きましたわ。

「面白かった」「つまらなかった」という基準では計れない作品だと思う。
「目を背けないでほしい。その瞬間(とき)が来るまで」という言葉が表すとおり、
もし見ることになった場合には、最後まで見るべきだと思う。それによって知ることがきっと何かあると思うので。
でも見るときには、ある程度の覚悟が必要だと思いますよ。

はい、「お前は背けただろう」とか言わない。( 'Д`)