バットマン ビギンズ

バットマン ビギンズ 特別版 [DVD]

バットマン ビギンズ 特別版 [DVD]

1989〜1997年に4本の映画が製作されたシリーズが復活。バットマンの誕生秘話に焦点を当てる。少年時代に両親を殺されたブルース・ウェインは復讐を誓って成長するが、犯人は殺害され、彼は行き場のない怒りに苦しむ。謎めいた「影の軍団」から戦闘技術を学んだブルースは、ゴッサム・シティで亡き父の大会社を受け継ぎながら、バットマンに変身して悪と戦うようになる。

私の知っているようなバットマンじゃなかった。いつもなら奇抜な敵がいるのに、今回は完全にシリアスで真面目な感じでした。渡辺謙はちょい役でしたが、なかなかいい感じ。モーガン・フリーマンも主役じゃないのに存在感があった。
ブルースが自分を鍛えていき、最後は自分の中にある恐怖(トラウマ)を乗り越えていくという人生を描いた映画だった。両親を目の前で失ってしまうところから始まり、見知らぬ土地で苦労を重ねて、故郷に戻ってからは平和のために尽力すると。
バットマンバットマンになる原点をしっかり見た気がしました。
あと時間軸的にあとの作品に対する伏線もしっかりあったのには、ちゃんとしてるなと感服。

総合評価(5段階) ★★★☆☆

アビエイター

アビエイター 通常版 [DVD]

アビエイター 通常版 [DVD]

父親の莫大な遺産を注ぎ込み、映画『地獄の天使』を監督したハワード・ヒューズは、映画のために私有空軍まで持つ破天荒な行いとキャサリン・ヘップバーンなど数々の女優との恋愛で、ハリウッドの寵児となる。また航空会社も買収するなど、話題に事欠かなかった。そんな彼も中年になると精神を病んでいき…。

自分の夢に向かって邁進しているところ素敵でした(遺産でだけど)。ものすごく好きなようにやっているから、きっと落ちたりもするのかな……と思っていたら、やっぱり落ちていきましたな。(ぉ
どん底まで落ちたところからはい上がってきたのには感動。巨大輸送機の飛行に成功したときは、ちょっと泣きそうになった。
全体的に良くできた映画だった。素敵な部分と悲しい部分が混ざった感じですかね。気になったのはちょっと長かったことと、途中で話がわかりにくくなったことかな。
航空会社を買収したタイミングとかさっぱりわかんなかったんですけど。あとあんなに悩むようになった理由もちょっとなあ。消化不良も少なからずありました。

総合評価(5段階) ★★★☆☆

東京タワー

山田優

東京タワー 通常版 [DVD]

東京タワー 通常版 [DVD]

青山のセレクトショップを経営する詩史は夫がいながら、友人の息子で20歳年下の透と付き合っていた。24時間、詩史からの電話を待つ純粋で一途な透。一方、透の親友の耕二は、専業主婦の人妻・喜美子と不倫中。耕二は喜美子と本命の恋人との間を自由に行き来していたが、やがて、ふたつの恋にも終わりがやってくる…。

図書館で小説を読んで意外と面白かったから映画も鑑賞。恋愛ものは漫画で見ることがほとんどで、映画で見るのは初めてに近いかも。映画ではSFとか、アクションを好むもので。
こんな自分が見たわけですが、意外といい出来。特に透(岡田准一)と詩史(黒木瞳)は見ていて美しくもあり、とても素敵に見えました。ちょっといい話すぎたかなあ、とも感じたけれど。
対する耕二(松本潤)と喜美子(寺島しのぶ)は現実的(とは言えどもなかなか無いけれど)。同時に女性の怖さを実感しました。ちょっとヒステリーすぎるよ、喜美子さん。(滝涙
小説を完全に再現したわけじゃなくて、終盤は映画オリジナルのものだった。終わり方は映画の方が劇的かつ、将来に期待できるような内容だったと思う。こんなに修羅場でいいのか、という展開だったけれど、最終的に幸せならいいか。
私の中では岡田准一の演技が素晴らしかった。ちょっとくさいセリフでも違和感が無くて、とてもかっこ良かった。終盤ボロボロになっても詩史さんのところに言ったときの姿は、すっごくかっこ良かった。
自分もこうなりたいとか思ったのは秘密。

総合評価(5段階) ★★★★☆

笑の大学

笑の大学 スペシャル・エディション [DVD]

笑の大学 スペシャル・エディション [DVD]

戦時下の昭和15年の東京。検閲官・向坂は劇団「笑の大学」の座付き作家・椿に次々と無理難題をふっかけ、直せなければ上演中止だと脚本の書き直しを迫る。が、椿はその要求を聞いてさらに素晴らしい脚本を作りあげていく。そんな2人が、ガチンコ対決を通して次第に不思議なきずなを芽生えさせていく様を描く。

素晴らしくいい作品でした。というか、大爆笑をしまくっていました。
メインは2人だけだったのですが、そういうのを気にさせないユーモア溢れる作品でした。
役所広司稲垣吾郎という組み合わせは、どういう雰囲気になるのか
少し想像がし難いコンビですが、こんなにうまく噛み合わせられるとは思っていなかった。
最後はちょっと感動しました。この2人が、また再会できるといいのだけどなあ。


当時の検閲についても、多くを知ることができました。
今のように自由に創作とかをできるというのは、とても大事なことなんですね。
「自由」はとても扱いにくいものですが、同時に民主的な国家には欠かせないものですな

総合評価(5段階) ★★★★★

戦場のピアニスト

戦場のピアニスト [DVD]

戦場のピアニスト [DVD]

2002年のカンヌ映画祭においてパルムドールに輝いた『戦場のピアニスト』は、ロマン・ポランスキー監督が指揮することを運命づけられた映画である。幼少時代をナチス占領下のポーランドで過ごしたポランスキー監督こそが、ユダヤポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンエイドリアン・ブロディ)の自伝を映画化するに相応しい唯一の人物と言える。ナチスワルシャワ侵攻を目の当たりにし、死の収容所送りを奇跡的に逃れたシュピルマンは、ゲットーの廃墟に身を隠すことで第二次世界大戦を生き延びる。
ナチスホロコーストを映画化したこれまでの作品とは異なり、主人公の視点から忠実に描写され、ポランスキー監督によって壮大なスケールで戦争を描いた奥行きのある叙事詩となっており、シュピルマンが希望を捨てずに粘り強く生き延びる様子と、彼が逃げ出すことを拒んだ街が徹底的に破壊される様子とを対比して浮かび上がらせている。一切の妥協を排して肉体的、感情的な真実性を追求することにより、『戦場のピアニスト』は希望と精神的純潔性の究極的な調べを奏でている。『シンドラーのリスト』と同様に、人間性の最も暗い部分を描き出した偉大な映画の中の1作である。(Jeff Shannon, Amazon.com

見るときは覚悟を要するかもしれないレベルの作品。以前見た『パッション』よりは大丈夫だけど。
見る価値は十分ありました。もし可能ならば是非とも見るべき作品だと思う。
ピアニストのウワディスワフ・シュピルマン(ユダヤポーランド人)の自伝を原作として描いた作品。
こんなことがほんの60年ほど前に現実にあったということに衝撃を受けました。
もちろんナチスユダヤ人迫害&虐殺のことは知っていましたが、こんなにひどいものだったとは。
車いす生活の老人に「立て!!!!」と命じて、立たなかったということだけで、窓から捨てるわ、
仕事をしてくれたユダヤ人も不要になれば即殺害するわ、同じ人間とは思えない行いが多かった。
こんなことはもう起きてほしくない、絶対に。こんな辛いことは嫌だ。


ドイツ兵のコートを着たまま連合軍の兵士に助けを求めたシーンでは、呆れると共に、
「お前は何をやってるんだー!!!!」と叫びまくっていました。
せっかく生き残ったのに仲間に銃撃されては、ちょっとしゃれにならないですよ。(ぉ

総合評価(5段階) ★★★★☆

約三十の嘘

山田優

約三十の嘘 特別版 [DVD]

約三十の嘘 特別版 [DVD]

大阪駅構内に集まった詐欺師5人が、寝台特急に乗り込んだ。京都駅からはボインという愛称の今井も合流。綿密な打合せ後、彼らの「仕事」は成功をおさめたが、帰りの列車の中で、大金の入ったスーツケースが紛失してしまった・・。

お姉様にせっかく借りたのは良かったのですが、2ヶ月ほど経ってから鑑賞するというひどさ。(ぉ
普通に楽しめる作品でした。結末が読める、読める、と思っていたら、最後は騙されてしまったしな。
物語の繋がりが途中でわからなくなったのが気になりました。いつから帰りの話になったのか。
詐欺のシーンを見せてくれても良かったと思うのだけど。
ボインちゃんとかさ、いい大人がそんな名前の呼び方のするんじゃない、とか思いました。
この人が何かやらかすんだろうな、という感じに、わかりやすかったです。
同時に伴杏里の演技力は微妙だったな。周りにいい俳優さんが多かっただけに、浮いていたな。
中谷美紀伴杏里を表と裏のヒロインとしているのだろうけど、伴杏里は微妙だったな。


中谷美紀はやっぱり綺麗でした。これだけでかなり満足だったりしました。(*´Д`) (ぇ
寝転がって何かを考える中谷美紀とか、ヒールを履く中谷美紀とか、
「もう一度キスして」と言う中谷美紀とか、自分を殺す気なのかと疑う演技でした。(謎


総合評価(5段階) ★★★☆☆
中谷美紀(5段階) ★★★★★★★★★★

ARIA(7) 初回限定版

ARIA 7 (BLADE COMICS)

ARIA 7 (BLADE COMICS)

ARIA(7) 初回限定版 (BLADE COMICS)

ARIA(7) 初回限定版 (BLADE COMICS)

落ち込んでいるときにこの漫画を読むと、何だか落ち着きますねぇ。

今回の主役はやっぱり藍華なんだろうな。あんなに髪をバッサリと。
これまでの藍華アリシアさんになろうとばかりしていたところがあったけど、
晃さんの一言で自分の魅力に気付き始めたみたいで。

おまえはおまえにしかなれねぇーんだ。

とか

他の誰にも真似できない、最高の水先案内人になりゃーいいんだよ。

晃さんの言葉には厳しさもあるけれど、優しさもでっかいですな。
イメチェンした藍華は「素敵んぐっー」でしたvv


「鏡」では、アテネ先輩の言葉がでっかい印象に残りました。

「鏡が自分の姿を映すように、人もまた自分の心を映すのよ」

実生活でも同じような体験が多かったので、この言葉には実に重みがありました。
たしかに自分がよそよそしい態度をしていたから、相手もそうなったのかも。


「髪とヘアピンと私」はもう甘くて、甘くて。アルくんが羨ましい限りで。(ぉ
アルくんにはまだ自覚があまりない感じなのが許せないです。気付よ、そろそろさ。
好きな人に今の自分を見てもらいたくて、居ても立ってもいられなくなった藍華
とても可愛らしくて、素敵でした。

この漫画の「ヒーリング」の効果は凄いなあ。堪能。(*´Д`)